2018年3月19日 | 公開 |
この記事を書くつもりはなかったのですが、以下の理由で書くことにしました。
前回
同様、単品購入です。
FC-200V
が Amazon USA の直販商品として扱われていたので、送料が安くて済みました。
直販品ではないマーケットプレイス(Amazon のシステムを使って出品者が商品を販売するシステム)の商品だとそもそも日本へ発送ができないことが多いので、転送業者が必要になり、送料が高くなります。
2018年2月中旬に私は
CASIO FC-200V(USA版)
を Amazon USA にて $23.52(送料別)という価格で購入しました。
しかし、日本国内では異常な高価格で売られています。
Amazon USA との比較のために、日本国内の主要店舗における FC-200V の価格を調べてみました。
店舗名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
ビックカメラ.com | 9,169円(税込) | 10%ポイント還元あり |
ヨドバシ.com | 9,170円(税込) | 10%ポイント還元あり |
ヤマダウェブコム | 8,380円(税込) | 1%ポイント還元あり |
どの店舗も Amazon USA の $23.52(送料別)と比べると異常な価格です。
ヤマダウェブコムは少し安く見えますが、ポイント還元が少ないので、他店と大差ないと見るべきでしょう。
一方、Amazon USA の価格を2018年3月18日に調べ直すと、$25.00(送料別)でした。私が買ったときよりも少し高くなっていますが、それでも日本の販売価格と比べると激安です。
今回も Amazon USA から直接発送されるので、送料は安くなります(Amazon USA が配送業者と特殊な契約をしており、他の人の荷物とまとめて発送するので安い)。
前回と説明が重複します。
Amazon USA (Amazon.com) のアカウントはアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、カナダ、イタリア、スペインで共通に使用できます。 Amazon USAで確実に使えるクレジットカードは、VISA, Master, American Express です。これら以外のカードは使えないこともあるかもしれません。さらに VISA, Master, American Express にしておけば、前述の7カ国でも使えます。
英語力についてはどの程度必要なのかは説明するのが難しいので何とも言えません。 Amazon USAに行って、欲しい商品の説明などを読んで英語が難しいと思ったらやめた方がいいかもしれません。
Amazon USA は操作が自動化されているので、英語難易度は低い方でしょう。 しかし、初期不良などのトラブル対応時に英語の難易度が急に上がることを想定するべきでしょう。
4日間かかりました。
現地時間(時間帯) | 事象 | 事象発生場所 |
---|---|---|
2018年
2月12日(月) 11:23PM (JST) |
Amazon USA で注文した。 | ネット上 |
2月12日(月) 05:19PM (CST) | Amazon USA から UPS へ商品が移動 | テキサス州ヒューストン |
2月12日(月) 10:25PM (CST) | 経由 |
テキサス州ヒューストン
ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港 |
2月13日(火) 03:48AM (EST) | 経由 | ケンタッキー州ルイビル国際空港 |
2月13日(火) 08:31AM (AKST) | 経由 |
アラスカ州
テッド・スティーブンス・アンカレッジ国際空港 |
2月14日(水) 00:23PM (JST) | 商品が日本に到着してスキャンされた。 | 成田空港(千葉県成田市) |
2月14日(水) 00:50PM頃 (JST) |
筆者がUPSにメールを送信。
ヤマト運輸に切替えてもらうように依頼した。 |
ネット上 |
2月14日(水) 00:55PM (JST) |
UPS からメールの返信あり。
ヤマト運輸に切替えてもらえることになった。 |
ネット上 |
2月15日(木) 11:04AM (JST) |
ヤマト運輸によって商品が自宅に到着。
宅配ロッカーに入れてもらえた。 |
東京都23区 |
合計 $41.13 (UFJ-VISAで 4,579円 に換算。$1 = 111.33円)
今回は
Import Fees Deposit(輸入税等前払金)
を請求されませんでした。
送料に含まれているのでしょうか?
日本の販売価格のおおよそ半額で買えたことになります。
ただし、USA版の FC-200V ですので、「日本語操作シート」という電卓のモード切替キーに貼るシールは付属していません。日本語説明書も付属していません。
前回
は、配送の選択肢が "Expedited Shipping" と "Standard Shipping" しかなかったのですが、今回はそれに加えて "Priority Shipping" も表示されました。
注文したのが2月12日(月)なので、下の画像を見ても分かるように今回は "Expedited Shipping" でもかなり日数がかかります。
配達にかかる期間からすると、今回の "Priority Shipping" は、前回の "Expedited Shipping" に相当するようです。
商品によって選択肢とその意味が変わるのでしょうか?
今回は速達便 AmazonGlobal Priority Shipping を選びました。そのおかげで短期間で日本に届きました。
注文の詳細を下図に示します。
Amazon USA で注文した時、アメリカ現地(ヒューストン)は2月12日(月) 8:23AM でした。
今回は発送予定日が表示されず、到着予定日だけが表示されました。
下の写真のようにシステム変更によって前回から表示も変更されたようです。
到着予定日はアメリカ時間2月14日(水)でした。ヒューストンを基準とすると、日本との時差は15時間ですので、日本時間の2月15日(木) 3:00PM までに到着すれば予定通りとなります。
UPS の輸送記録(後述)を読む限り、多少遅延があったようですが、2月15日(木)11:04AM に届いたので、予定通りだったのでしょう。
前回は支払い通貨(円/ドル)の選択を注文時に行ったのですが、今回はクレジットカードの登録時に行うようになりました(カードによっては選べないという噂もある)。ここもシステムが変更されたようです。
Amazon USA の為替手数料は UFJ-VISA のそれよりも高いことが多いので、ドル払いを選択して UFJ-VISA にドル→円換算させた方が得することが多いようです(ただし、ドル払いの場合、換算レートが後日決定するので、急激に円安になると損する可能性あり)。
UPS (United Parcel Service)
という民間企業です。
USPS(アメリカ合衆国郵便公社)
ではありません。
下に UPS の輸送記録を示します。一番下から順番に読みます。
前回と違って、UPS Japan が配達する前にヤマト運輸に切り替えができたので、早く届きました。
UPS へ切替のメールを送る方法を説明します。 これは2018年2月の方法なので、今はやり方が変わっている可能性があります。
最初に
UPS のページ
へ行って、左下の「Eメール」と書かれているところをクリックします。
日本語で表示されない場合は、トップページの右上に言語を切替えるところがあります。
すると、自分の氏名とEメールアドレスを入力する画面が現れます。
サポートカテゴリなどの選択肢は、下の写真のようにすればいいでしょう。
最後に電話番号、トラッキングナンバーまたは InfoNotice ナンバー、国、郵便番号などを入れてから一番下の欄に連絡事項を入れます。
今回は簡単に書いたのですが、念のため「宅配ロッカー希望」と書いた方が良かったかもしれません。
問題はこのメールをいつ送るべきかどうかがよく分からないことです。
筆者は、商品が成田空港に到着した頃にメールを送ったのですが、その前にメールを送ることが可能なのかどうかは分かりません。
筆者の場合、ゆるい会社に勤めているので、平日の昼間に会社の PC から上述の操作を行いました。
しかし、人によってはできないこともあるでしょう。
前述のメールによって、荷物は UPS Japan からヤマト運輸へ転送されました。
以下にヤマト運輸の追跡記録を示します。
今回は一番高価な AmazonGlobal Priority Shipping という配送方法を選びました。
しかし、その梱包は今までで一番粗末なものでした。
何と封筒に入っていたのです。一応、プチプチで保護されているのですが、国際便でこれはないでしょう。
今までは箱に入っていたので驚きました。前回の fx-CG50 と比べて商品単価が安いからかもしれません。
しかも FC-200V のブリスターパック(固めの透明なプラスチック)に穴が空いていました。
幸いブリスターパック内部の FC-200V は破損していませんでした。
おそらく、Amazon USA の社員は「ブリスターパックに穴が開いているけど、商品は破損していないので、文句は言われないだろう。」と考えたのでしょう。
アメリカで販売されている電卓のブリスターパックは一度開封すると元に戻せません。ブリスターパックを破壊しないと開封できないからです。
そのため、ブリスターパックが破損していても中の商品が壊れていなければ問題がないという考えは、理屈上正しいかもしれません。
しかし、ブリスターパックが破損している以上、外部から衝撃が加えられたということです。よって内部に衝撃が加わっている可能性もあります。
その上、封筒に入れているので、扱いの雑な国際便でその破損が拡大する可能性があります。
少なくとも品質意識に欠けているのは間違いないでしょう。
今回は AmazonGlobal Priority Shipping という速達便を使った上に UPS Japan が配達を行う前にヤマト運輸に切替えたので、わずか4日間で到着しました。
しかし、前述のようにヤマト運輸への切替えをする必要がありますので、やはり UPS Japan は不便と言えます。
UPS Japan は不便ですが、CASIO FC-200V を安く入手できたので、満足しています。
ただし、安い反面、リスクも高いと思った方が良いでしょう。
今回の Amazon USA の梱包は今までで最低でした。
万が一、破損や初期不良があったときは返品手続きが必要になります。 このとき、それなりの英語力が必要になると思われますが、それよりも大変なのは時間なのではないでしょうか。 返品処理に膨大な時間がかかることでしょう。返品にかかる時間は自分では短縮できないのです。 結局、急いでいる場合には個人輸入は使えないのです。
付属の保証書は北米だけで有効です。つまり、故障したら有料修理です。
CASIO FC-200V は日本国内でも販売されていますので、有料修理だけはしてもらえるかもしれません。
ただし、日本国内で9,000円程度で売られていることを考えるとその修理代は個人輸入費用よりも高額になりかねません。
アフターサービスや初期不良対応のことを考えると高額でも日本版の FC-200V を購入するという選択肢も悪いとは言えないと思います。
それに USA版の FC-200V は、前述のように「日本語操作シート」と日本語説明書が付属していません(日本語説明書は pdf でダウンロードできるが)。
ただし、Amazon Japan で購入するときは注意が必要です。特にマーケットプレイス(Amazon のシステムを使って出品者が商品を販売するシステム)で購入する場合は要注意です。マーケットプレイスでは、新品と言いながら日本版ではなく並行輸入品を高額で売っている出品者が存在するからです。