今回は SwissMicros DM42 の購入をしました。
PayPal のシステムと SwissMicros の購入ページの相性が悪くて少し苦労しました。
SwissMicros DM42
は、過去の名機
HP-42S
のクローン電卓です。
クローン(複製)と言いますが、HP-42S そのままではなくて多くの改良がされています。
主な改良点は以下の通りです。
PayPal で購入すると、クレジットカードの番号を SwissMicros に渡す必要がありません。 SwissMicros は個人企業ですので、クレジットカードの番号を渡すのは危険かもしれません。
今回は SwissMicros のCEO兼販売担当の ミハエル・ステインマン と英文メールのやりとりが発生しました。 そのため、ある程度の英語力が必要でした。
24日間かかりました。
今回は荷物の追跡ができませんでした。
どうやら SwissMicros が国際郵便・通常郵便物(
小形包装物
)として送ったらしく、荷物の追跡ができなかったようです。
日本時間 | 事象 | 事象発生場所 |
---|---|---|
2018年10月下旬 | SwissMicros の 注文ページ で DM42 を注文 | インターネット |
2018年11月下旬 | 自宅の郵便受けに投函されていた。 | 東京23区 |
上表では個人特定を防ぐために日時は曖昧にしています。 SwissMicros のミハエル・ステインマンに個人特定されたくないからです。
CHF はスイスフランです。
合計 CHF 215(UFJ-VISAで 24,833 円に換算。CHF 1 = 115.503円)
課税はされませんでした。
EMS(国際スピード郵便)
や
国際小包
でない限り、課税されないことが多々あるようです。
今回は国際郵便・通常郵便物(小形包装物)ですので、ただの手紙のようなものです。
税関も大量に押し寄せてくる全ての荷物に対して通関作業をまともにできないので、何もせずに通してしまうこともあるようです。
もしかしたら DM42 の箱に印刷された
税関告知書 CN22
の Value(商品価格) に CHF22 って書かれているので、課税対象金額にならなかったのかもしれません。
個人輸入の場合、商品価格(送料除く)の 60% が1万円以上のときに課税されることになっています(2018年11月現在)。
しかし、Value の CHF 22 って何でしょう?送料は CHF 16 だし、DM42 は CHF 199 だし?
PayPal の登録は
ここから
日本語でできます。
氏名も日本語で要求されます。しかし、個人輸入で使う場合は、ローマ字氏名の方が便利でしょう。
ただし、最初からローマ字氏名で登録可能かどうかは筆者には分かりません。
筆者は後述のように事後に日本語氏名からローマ字氏名へ変えました。
個人輸入の場合、住所は英語で登録する必要があります。
自分が気がついた注意点を書きます。
英語の住所を登録するときに少し戸惑いました。
英語で住所を登録する画面は以下のようになっています。
あれ?これっておかしくないですか?
普通、英語の住所は、
room number, floor, building name
street number, street name
のように日本語住所と逆転させて記述するはずです。しかし、上の画像ではそのようになっていません。
説明のために筆者の住所を以下のものと仮定します。
〒123-4567 東京都電卓区北関数5丁目4番3号 ハイツRPN 305号室
PayPal の入力欄に従って以下のように記述しました。
Heights RPN, 305
Kitakansu, 5-4-3
Dentaku-ku
TOKYO-TO
123-4567
TOKYO-TO は Prefecture のところから選択します。
PayPal にメールで問い合わせたところ以上の記述で全く問題ないそうです。
ただし、PayPal 特有の記述のような気がします。
ここは少し苦労しました。
最初に DM42 の個数を入力します。
そして、下にスクロールして、氏名、住所、電子メールアドレスを入力します。
説明のために筆者の住所を以下のものと仮定します。
〒123-4567 東京都電卓区北関数5丁目4番3号 ハイツRPN 305号室
私は以下のように住所を入れました。PayPal と書式が異なりますので、どのように入力するべきか悩みました。
Address * | Heights RPN 305 |
(continued) | 5-4-3, Kitakansu, Dentaku-ku |
Post code / ZIP * | 123-4567 |
City * / State | Tokyo |
Country * | JAPAN |
Address * は共同住宅の名前と部屋番号なので、海外の人は特に見ていないようです。ですので、さほど書式を気にする必要はありません。
(continued) は、「電卓区北関数5丁目4番3号」です。 PayPal と違って英語らしく逆転しておきました。
そして、[proceed using PayPal] を押すと、PayPal に飛ばされてからエラーになりました。
"Dentaku-ku unregistered 123-4567"
という意味不明のエラーでした。
もしかして、Dentaku-ku を " City * / State " のところに入れた方が良いのかなと思いました。
東京都の道路標識に「区」を "City" と訳しているところが多いからです。
Address * | Heights RPN 305 |
(continued) | 5-4-3, Kitakansu |
Post code / ZIP * | 123-4567 |
City * / State | Dentaku-ku |
Country * | JAPAN |
この場合、TOKYO を入れるところは、適切なところが思いつきませんでした。
なぜなら、東京都は City ではないし、State でもないからです。State(州) は Prefecture(都道府県)と違って国家に近いので、東京都は State ではありません。
しかし、[proceed using PayPal] を押すと、エラーになりました。
この時点で SwissMicros から注文メール(invoice)が2つ届いたので、焦りました。
このままではまずいと思って SwissMicros にメールを送りました(当然英語です)。
筆者「申し訳ありません。注文したのですけど、PayPalを使おうとするとエラーを起こすので、キャンセルさせて下さい」
すると SwissMicros の営業時間だったので、SwissMicros のミハエルからメールが届きました。
ミハエル「何も問題はないですよ。支払いが成功するまで多重注文は気にしないで下さい。」
筆者「メールに感謝します。それを聞いて安心しました。」
ということでさらに住所入力の変更を続けました。
やはり PayPal に登録した住所にも書かれた TOKYO-TO を入れた方が良いのかと思って次のようにしました。
Address * | Heights RPN 305 |
(continued) | 5-4-3, Kitakansu |
Post code / ZIP * | 123-4567 |
City * / State | Dentaku-ku, TOKYO-TO |
Country * | JAPAN |
しかし、エラーになりました。
"Tokyo-shi" という例を提示するサイト を見つけたので、苦し紛れにそれも試してみたのですが、エラーになりました。
すると、ミハエルからメールが届きました。
ミハエル「PayPal のアカウントから xxxxxx@swissmicros.com に送金することもできます。送金額は正確にしないといけませんが。」
実は PayPal には
メールアドレスに送金する仕組み
があって、SwissMicros だとそれも使えるようです。
ただし、送金額を間違えると払いすぎた分は戻って来ない可能性もあります。
私はメールアドレス宛に CHF 215 を支払ってミハエルにメールを送りました(このとき通貨換算をカード会社がするように設定しました。後述します)。
筆者「xxxxxx@swissmicros.com に CHF 215 を支払ったので、確認してください。」
ミハエル「全てうまくいきました。ありがとうございました。」
これでやっと支払いが完了しました。後は待つだけです。
前述のように追跡サービスはないので、荷物がちゃんと移動しているのかどうか不安になります。
ちなみに住所氏名は注文画面に入力したものが使われます(PayPal に登録した住所ではなかった)。
届いた DM42 の箱の住所に "Tokyo-shi" と書かれた住所でやってきて少し笑いました。
ミハエルは私が最後に入力した住所を使ったようです。
事後に PayPal にメールを送って前述のエラーについて問い合わせました(SwissMicros の注文画面のURLも記載)。
PayPal によると「SwissMicros の注文画面が日本の住所に対応していなくて、-ku などの単語を理解できないのでしょう。そのため、SwissMicros が PayPal のサーバーとうまく通信できず、PayPal 側がエラーになるのでしょう。」とのことでした。
さらに PayPal によると「-ku, -shi, -to のような日本特有の単語を外したらうまく行くかもしれません。ただし、我々も SwissMicros のシステムを把握していないので、成功するかどうかは分かりません。」との助言をいただきました。
また SwissMicros で購入する機会があれば、試してみたいと思います。
PayPal の通貨換算手数料は高いので、今回はカード会社に換算してもらう設定を行いました。
PayPal によると、
スイスフランの換算手数料
は 4.0% となっています(2018年11月現在)。
実際には 4.0% 以下で換算してくれるようですが、カード会社よりも高い手数料です。
私が使っている UFJ-VISA の場合、 2.16% なので、手数料は明らかに安くなっています(2018年11月現在)。
ただし、PayPal の場合、支払いを確定するとすぐに通貨換算されるのに対して、カード会社は通貨換算に時間がかかります。
そのため、カード会社が通貨換算をする前に急激に円安になると損をする可能性があります。そのようなことは珍しいと思われますが。
今回はメールアドレス宛に支払いました。以下がその画面です。
PayPal の換算額 25,276 円が表示されています。
この画面を下にスクロールすると、「続行」ボタンがあるので、それを押します。
すると、次の画面が出ます。
この画面の「PayPalで通貨を換算する」の右側にある「変更」を押すと、通貨換算をカード会社にさせることができます(カード会社によってはできません)。
「カード会社による換算」を選択すると、画面が以下のように切り替わります。
前述のように UFJ-VISA は 24,833 円に換算したので、PayPal の換算額である 25,276 円よりも 443 円安くなりました。
SwissMicros は、注文画面に入力された住所氏名を使って郵送します。
そのため、SwissMicros の注文画面にローマ字氏名を入れておけば、PayPal の日本語氏名をローマ字氏名にする必要はありません。
しかし、eBay のように PayPal に登録した住所氏名をそのまま使うところもありますので、今後のことを考えて日本語氏名をローマ字氏名に変更することにしました。
しかし、氏名の変更は自分ではできません。 PayPal にログインすると、画面の一番下に「お問い合わせ」(英語表示のときは "CONTACT US")があるので、そこから 「アカウントの個人設定、および設定方法名前の変更」>「名前の変更」>「メールで問い合わせる」を選んで氏名変更を要求します。
ところが、PayPal から自動メールが届きました。そして、下の写真にページに誘導されました。
この通りにする場合、ローマ字氏名を証明する書類が必要です。私にはパスポートくらいしか思いつきません。
しかし、氏名を変えるためにここまでするのは手間がかかります。
そこで私は反論のメールを出しました。
「私は氏名をローマ字にしたいだけです。クレジットカードに記載されているので、それで確認できるでしょう。」
すると、PayPal から返信があり、
「自動返信メールが役に立たなくて申し訳ございません。氏名をローマ字に直しておきました。」
そんなに簡単に日本語氏名をローマ字に直せるならば、素直に直してくれればいいと思うのですが。
DM42 が入った箱は思ったよりも小型でした。箱の大きさは、161.5 × 122 × 18.5mm 程度です。
PayPal も SwissMicros のページもクセがあって使い難い感じでした。
PayPal は海外向けのページを無理矢理日本語化しているような感じです。
SwissMicros のページに至っては日本のことを何も考えていません。
このページ
の一番下によると、SwissMicros のサイトを訪れる人の国籍別の順位は日本が3位なのですが(2018年11月現在)。
SwissMicros で購入する場合、販売担当のミハエルと英文メールで会話できないと何もできない可能性があります。
SwissMicros の製品は品質が安定していないと言われており、製品不良があったときはミハエルにメールを送って部品を発送してもらう必要があります。SwissMicros の製品は購入者が修理を自分ですることが大前提です。
そのため、誰でも気軽に購入できるものではありません。