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Canon F-605G

Canon F-605G 正面写真 メーカーCanon
型名F-605G
種別関数電卓
発売開始2016年3月
製造終了 -
寸法奥行 120mm × 幅 66.5mm × 厚さ 8mm(ボタンを入れると約9.5mm)
スライドカバー背面装着時 : 奥行 約122mm × 幅 約73mm × 厚さ 約13mm
重量約52g(本体と電池のみ)、約71g(スライドカバー装着時)
どちらも実測値。メーカーは70gとしている。
入力方式標準方式(一般電卓と異なって×と÷を優先する)
画面白黒液晶7セグメント仮数部10桁(負号有)+指数部2桁(負号有)+状態インジケーター16個
CPU不明
RAM不明
ROM/Flash不明
電源LR54 ( LR1130 ) × 1
プログラミング言語なし
公式ページキヤノン:電卓 F-605G|概要
説明書URLキヤノン:製品マニュアル|電卓/レーザーポインター
著者の購入年2016年6月
著者の購入価格(購入店)997円(税込)(ヨドバシ.com)ポイント10%還元

概要

2017年3月時点でCanonの関数電卓の最下位機種です。安くて小型であることが特徴。表示装置は7セグメントですが、16種類もの状態インジケーター表示があるため、7セグメント表示の電卓にしては表示は理解しやすいと言えます。

機能数は教科書表示(自然表示)の電卓に及びませんが、価格が安く小型である割には多機能と言えます。

レビュー

小型な本体にできるだけ機能を詰め込んだ努力は認めますが、やはり無理があったのではないでしょうか。この小ささに無理に機能を詰め込んでも使い難いだけではないでしょうか。そもそも表示装置が7セグメントなので対話的な操作ができません。つまり、操作を完全に覚えないと使いこなせないのです。

その上、説明書は使いやすいと言えません。説明書は 約30cm × 約42cm の大きな紙2枚で構成されています。
1枚は「使用説明書」(ハードウェアの説明と機能概要)、もう1枚は「演算例」(計算機能の詳細説明)です。
これらの大きな紙2枚が 6cm × 10.5cm に折りたたまれています。これらの説明書を使用するときに毎回広げて読み、読み終わったら毎回丁寧に畳むことは、手間がかかるので、現実的ではないのです。そのため、本機において操作方法を覚えるのは非常に重要なことになります。

ということで、本機 F-605G を実際に使う場合、自分に必要な機能だけを覚えて使うのが現実的だと思われます。結局、四則演算、三角関数、対数、度分秒計算、基数変換(論理演算はできません)の使用が中心になって、それ以外の機能は使いたいものだけ覚える感じにするのが現実的でしょう。

本機で最も無理を感じた機能は複素数の四則演算です。
7セグメント表示なので、複素数の実数部と虚数部を同時に入力できません。入力時は[a]キーで実数部を入力し、[b]キーで虚数部を入力します。
不便なことに入力した複素数を確認する方法がありません。
計算終了時は、結果の実数部だけが表示され、[b]キーで結果の虚数部を表示します。結果の実数部をもう一度見たいときは、[a]キーを押します。
ここまでして複素数の四則演算を7セグメント表示で実現する必要はあるのでしょうか。

座標変換も同様の問題を抱えています。
直交座標を入力するときは、[a]キーでX座標、[b]キーでY座標を入れます。
極座標を入力するときは、[a]キーで半径、[b]キーで角度を入れます。
直交座標と極座標も複素数と同様に入力値を確認できません。

筆者個人としては、7セグメント表示で素直に実現できる機能に絞り込むべきだと思います。無理矢理に機能を実現されても使い難いだけではないでしょうか。

ハードウェアも使いやすいとは言えません。携帯性だけは高いと思います。しかし、様々な問題があります。液晶が小さくて見やすいとは言えません。仮数部の文字は大きいのですが、状態インジケーターと指数部の表示が小さくて読みにくいのです。それにボタンが小さい上にゴムボタンなので、押しやすいことはありえません。本体に印刷された黄色っぽい茶色の文字も読み難いと思います。

一つだけ非常に気に入ったところがあります。角度単位の切替が非常に容易なことです。
キーボードの右上にある [DRC] ボタンを押すだけで簡単に角度単位が切替可能です。ここは他社も真似してほしいところです。

小型にこだわらないならば、本機 F-605G を無理に購入する必要はないはずです。CASIO fx-375ES や Canon F-789SG のような2,000円未満で教科書表示入力が可能な電卓があるのですから。小型以外に利点があるとすれば、外で高価な関数電卓を使いたくないときにその代わりとして使えることでしょうか。この価格なら壊れても惜しくありませんので。

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